ITエンジニアの皆さんこんばんは。
SES歴7年のゆっきーです。
ネット上では【SESやばい】【SESやめとけ】と言われ続けていますね。
本当のところはどうなっているのか解説していきます。
SESやめとけは本当か?
結論から言います。
SESやめとけは半分本当で半分嘘です。
当然ですが、どんな仕事にも良い部分もあり、悪い部分もありますよね。
SESも例に漏れません。
ただし、SESは日本のIT業界での業務の大部分に食い込んでおり、切っても切り離せない存在となっています。
そして、SESの美味しいところを上手に食って生きている人がいる事も事実です。
この記事では、SESの悪い部分、良い部分どちらも解説していきますね。
SESやめとけと言われる理由
では、本題の「SESやめとけ」と言われる理由について見ていきましょう!
SESやめとけと言われる理由は大まかに分けて以下の4点です。
では、この4点について詳しく見ていきましょう。
SESは本当にスキルがつかないのか?
結論:スキルアップは可能です。
では、なぜスキルが付かないと噂になってしまうのか?
それは、SESの業務が非常に幅広いからです。
SESはITエンジニアとしての業務以外にもシステム開発における人員対応のすべてに対して案件募集があります。
SESの案件は幅広く、上はプロジェクトの立ち上げや要件定義
下は資料の整備やコールセンター対応まで様々な案件が存在します。
そのため、ハズレの案件に入ってしまった場合は、自分自身でスキルアップに繋がる勉強をしないとスキルアップできない事もあります。
このことから「SESはスキルが付かない」と言われてしまうようです。
ですが、ハズレの案件(事務処理やコールセンター)は当然単価も低いため、普通のSES企業であればそういった案件はごく少数であることが多いです。
自社の営業担当にキチンと希望を伝えて、要望通りに動いてもらえる会社であれば心配は要りません。
もちろん、会社選びで決まってしまう部分があるため、入社前にキチンと下調べをするべきでしょう。
SESは本当に給料が上がらないのか?
結論:半分本当です。
本当とは言ったものの、会社の方針によります。
SESという働き方では自社内での評価基準を設けることが難しく、また、客先の評価をお給料に反映している企業はごく少数です。
では、SES企業で採用されている給与基準はどんなものがあるか紹介します。
なんちゃって評価制度とは、表向きはしっかりとした評価基準があるように見えますが、実際は客先常駐で評価は見えないので、会社の重役と仲が良かったりする人が優先的に昇給するシステムです…。
積極的に稼ぎたい人は、単価連動性の給与体系の会社を選ぶことをお勧めします。
そもそもIT業界は給与水準は高いほう(全業種の平均年収ランキングでは4位)なので、どの給与体系であっても真面目に働いてさえいれば平均か平均以上の給料はもらえます。
下に業種別の平均年収を調査されているリンクを置いておくので興味がある方は確認してみましょう。
SESは本当に現場配属ガチャがひどいのか?
結論:本当です。
非常に残念ですが本当です、案件の詳細は面談時点では詳しく聞けない場合が多々あります。
もちろん、面談時に丁寧に洗いざらい教えてくれる現場もありますが…。
そのため、現場に入ってみたら「思ってた感じじゃない」なんてことはよくあります。
ただ現場ガチャでハズレを引いても、また現場移動をすれば良いだけなので気が楽なのもSESのいいところですね。
SESは本当に定年まで働けないのか?
結論:ほとんど嘘です。
SESであっても、50歳になったから解雇します。なんてことはあり得ません。
では、なぜ「定年まで働けない」とう噂が出たのか解説します。
まず、SESという働き方では新しい現場に配属されれば、先に現場に入ってる人たちは先輩という位置づけになります。
自分よりも年下のエンジニアを先輩だと思うことが難しい人が一定数いてリタイアしてしまうようです。
ですが、私の居た会社や現場では再雇用の62歳のエンジニアのおじいちゃん?はかなり人望があり、頼りにされていました。(私自身たくさん指導していただきました。)
結局、定年まで働けるかどうかは、「どんなスキルをもったエンジニアか?」「協調性をもって周りに馴染めるか?」にかかってるという事になります。
SESの魅力とは
前半では「SESやめとけ」と言われる理由を解説しました。
もうSESやめたくなっちゃいましたか?
ここからは、やめとけと言われる理由以上の魅力を紹介していきます。
では、一つずつ見ていきましょう。
SESでは幅広い技術を習得できる。
SESでは現場が変わる事がデメリットのように語られる事が多いですね。
ですが、考えてみてください。
違う現場に行けば新しい技術に出会える。これってすごいメリットではありませんか?
普通の自社開発系や請負系の会社で務めている場合、その会社の得意とする技術を使用した仕事しか回ってこないことが基本です。
その点、SESでは様々な言語、フレームワーク、開発手法を経験できるのです!
これはエンジニアとしての成長にはとてもいい環境ですね!
SESでは、現場の移動は会社と相談出来ます。
また、○○の言語、○○のシステムがやりたいと希望を出すことも可能です。
1つの現場に留まり集中的にスキルをスキルを磨くことも、希望の現場を渡り歩いて幅広いスキルを身に着けることもできます。
SESでは働き方が選べる
数年前に猛威を振るったコロナウイルス。
おかげで日本にもテレワークが広まるのか!?と思いきや、最近はテレワーク主体の会社は減っていく一方ですね。(IT業界なのに)
ですが、SESという働き方なら在宅メインの現場を狙い撃ちすることができます。
営業に、在宅の現場探してくださいと伝えるだけ。
自身の働き方の希望に沿った案件を探してもらえるのがSESのいいところですね!
SESでは向いてなかったり、嫌になったら現場を変えられる
「向いてない仕事を長々とする必要がない」
SESでは、基本現場との契約は3か月単位が主流です。
そのため、自分に向いてない現場だな、やりたかった技術じゃなかったなという場合でも、最短3か月で別の現場に移ることが可能です。
普通の会社では部署移動なんてほとんど希望通りにできないことも多く、合わない会社に入ってしまったら転職するしかないですよね?
SESなら簡単に現場を変えられるので精神的にも落ち着いて仕事ができます。
SESは実は稼げる!
SESは給料が低いと思われがちですよね…。
でも「SESは大手IT企業に負けないくらい稼げます。」
私はよく趣味の一環として、都内で開催されるエンジニアミーティングに参加しています。
そこでSESからSier、自社開発、様々なエンジニアの方とお話させてもらっています。
驚くことにSESの人のほうが皆さん稼がれている方が多かったです。
中には年収4桁超えの方もいらっしゃいました。
SESは所属する会社や、自分のスキルセットをしっかり作っていけば大手IT企業並みに稼げます。
SESで稼げるエンジニアになる方法
では、具体的に稼げるエンジニアになるにはどうすればよいのでしょうか?
ここでは簡単に説明していきます。
- 兎にも角にもまずは「経験」
- エンジニアにしっかり還元してくれる会社に転職する
ざっくりと書いてしまうと本当に上記の2点だけで稼げるエンジニアに生まれ変わることができます。
SESの業界では、資格などよりも「経験」が最も重要視される傾向があります。
まずは、言語はなんでもよいので、実務経験(テスターを除く)3年を目指してみましょう。
既に3年以上の経験がある方は、今すぐにでも還元率の高い会社に転職すべきです。
どの業界(エンジニア職)でも言える事ですが、同じ会社に長くいたら年功序列が色濃く残る日本ではスキル評価の正当性が乖離していきます。
そのタイミングで転職することで今の自分のスキルを再評価してもらうことで正当な給料を受け取ることに繋がります。
まとめ:SESはやり方次第でメリットがたくさん
この記事では、「SESやめとけ」と言われる真相を解説しました。
私の意見としては、「若手のうちはSESでどんどん経験を積んでいくほうが、より優秀で、より稼げる人材になれる」と思います。
ネガティブな情報に惑わされずに、一度エンジニアとしてのキャリアを考えてみてはいかがでしょう?