はじめに:どちらを目指す?ITエンジニアの2大職種
「ITエンジニアになりたいけど、インフラと開発どちらがいいの?」という疑問を持つ方は多いはず。どちらも人気の職種ですが、求められるスキルや日々の業務内容、キャリアパスは大きく異なります。
本記事では、インフラエンジニアとWebアプリ開発エンジニアの違いを徹底比較し、自分に向いている道を見極めるヒントを提供します。
まずはざっくり!インフラ vs Webアプリ開発の比較表
項目 | インフラエンジニア | Webアプリ開発エンジニア |
---|---|---|
主な業務 | サーバ・ネットワーク・クラウド環境の構築・保守 | Webアプリの設計・実装・テスト・保守 |
必要スキル | Linux, AWS, Azure, セキュリティ, ネットワーク知識 | HTML, CSS, JavaScript, プログラミング言語(Java,PHP, Python等), フレームワーク |
資格 | LPIC, CCNA, AWS認定資格 | 基本情報技術者, 応用情報, OSS-DB, Java Gold |
向いている人 | 論理的・慎重・安定志向 | 創造的・柔軟・改善好き |
将来性 | クラウド需要増により堅調 | フルスタック需要拡大中 |
勤務時間 | 運用保守の場合は夜間対応がある | 基本は日中 |
インフラエンジニアとは?
インフラエンジニアは、アプリやサービスが正常に動くための「土台」を支える役割です。具体的には、サーバ構築・ネットワーク設計・OSの設定・監視システムの導入などを行います。
近年はオンプレミスからクラウド(AWS、GCP、Azure)への移行が進んでおり、クラウドインフラの知識が重要視されています。
✔ インフラエンジニアの代表的なツール/知識
- Linux系OS(CentOS, Ubuntu など)
- クラウド:AWS, GCP, Azure
- IaC:Terraform, Ansible
- 監視:Zabbix, Datadog
Webアプリ開発エンジニアとは?
Webサービスや社内ツールなど、ユーザーが操作する「機能」を形にするのがWebアプリ開発エンジニアです。要件定義から設計、実装、テスト、リリース、保守運用まで多岐に渡ります。
フロントエンドとバックエンドの両方を扱えるフルスタック人材の需要も高まっています。
✔ Webアプリ開発エンジニアの代表的なスキル/技術
- フロント:HTML, CSS, JavaScript, React, Vue.js
- バック:PHP, Ruby, Python, Node.js, Java
- DB:MySQL, PostgreSQL, MongoDB
- 環境構築:Docker, Git, GitHub
キャリアパスの違い
インフラエンジニアは、クラウドエンジニア、セキュリティエンジニア、SREなどに進化するパターンが多く、堅実にステップアップできます。
Webアプリ開発エンジニアは、テックリード、PM、スタートアップCTOなど、技術+ビジネス両面での成長が期待されます。
年収の傾向と違い
- インフラエンジニア:400万〜600万円(経験によりAWSスキルで+100万円)
- Webアプリ開発:450万〜700万円(フルスタック人材やPM経験で上振れ)
どちらが自分に合っている?適性診断
- ✅ 安定運用が好き、トラブル対応に冷静 → インフラ向き
- ✅ UI/UXやユーザーとの接点が好き → 開発向き
- ✅ 物理構成よりコードや設計が好き → 開発向き
- ✅ AWSの資格に興味がある → インフラ向き
まとめ:どちらも重要、どちらも需要あり
インフラと開発、どちらの道を選んでもITエンジニアとしてのキャリアに価値があります。自分の性格や将来像に合った道を選び、適切なスキルを身につけていきましょう。
「迷ったらやってみる」がエンジニアの基本です。どちらも少しずつ経験して、最終的に自分の得意を見つけるのも1つの選択肢です。