フリーランスエンジニアのメリット・デメリットを徹底解説|年収の落とし穴とは?

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フリーランスのメリットデメリット

はじめに:フリーランスは本当に「稼げる」のか?

フリーランスになれば年収1000万円も夢じゃない

そんな言葉に惹かれて独立を考えるエンジニアも多いでしょう。確かに、働き方の自由度や案件単価の高さは魅力です。しかし、見かけの年収と手元に残る実収入はまったくの別物です。

この記事では、フリーランスエンジニアとして働く際のメリットとデメリットを、会社員との比較も交えながら現実的に掘り下げて解説していきます。

1. フリーランスの代表的なメリット

● フリーランスのメリット:高単価案件が狙える

フリーランス案件は月単価で60〜100万円と、会社員に比べて収入面で優れているように見えます。特にエージェントを通さずに直請け案件を取れる場合、報酬の最大化が可能です。

● フリーランスのメリット:働く場所・時間の自由度が高い

多くの案件がフルリモートで対応可能。自分のライフスタイルに合わせて、働き方をカスタマイズできる点が人気です。

● フリーランスのメリット:取引先・案件を選べる

受けたくない案件は断れる、自分の得意分野を活かせる案件だけを選べる。
こうした自由度はフリーランスならではです。

2. フリーランスの深刻なデメリット

● エージェントのマージンが高い

フリーランスエンジニアの多くは「フリーランスエージェント」経由で案件を受注しますが、このとき20〜30%のマージン(仲介手数料)を取られます。仮にクライアント単価が月100万円でも、実際の手取りは70〜80万円です。

● 実収入は会社員より低くなるケースも

フリーランスは社会保険(厚生年金・健康保険)に加入できず、国民年金・国民健康保険となります。これにより、老後の年金受給額が著しく下がり、将来への備えも自己責任となります。

また、会社員のような交通費支給・有給・退職金・ボーナスがない点も見逃せません。

● 確定申告や経理処理の手間

毎年の確定申告、青色申告、帳簿管理など、エンジニア以外のスキルも求められます。税理士のサポートを受ける場合も別途費用がかかります。

● 収入の不安定さと契約終了のリスク

プロジェクト終了後にすぐ次の案件が見つかる保証はなく、失業保険のようなセーフティネットもありません。メンタル的にも不安定になりやすいのが現実です。

3. 【比較表】フリーランス vs 会社員の収入と待遇

項目フリーランス会社員
年収(表面上)800〜1200万円500〜800万円
手取り(実収入)600〜850万円(税・保険引後)450〜700万円
福利厚生なし(自費)あり(会社負担)
年金国民年金(将来受給額が低い)厚生年金(会社と折半)
安定性低い(案件ベース)高い(固定給)
事務作業すべて自己責任基本不要

4. フリーランスで成功するためのポイント

  • エージェントは還元率80%以上のところを選ぶ
  • 税理士に記帳代行・節税アドバイスを依頼する
  • 収入の3〜6ヶ月分を常に確保しておく
  • ポートフォリオとSNSなどで定期的に発信
  • 法人化(合同会社)も視野に入れる

まとめ:フリーランス=自由と高収入ではない

フリーランスには確かにメリットもありますが、実収入・福利厚生・年金制度を考慮すると、年収が高くても生活の質が会社員より劣るケースもあります。

一時的な収入増ではなく、「長期的なキャリア設計」としてフリーランスを選ぶべきかを冷静に判断することが大切です。

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